唐宋千家聯珠詩格 : 于済徳夫, 蔡正孫粹然 編[他] (和泉屋金右衛門等, 1900)
聯珠詩格 書名、 20巻。
唐宋千家聯珠詩格 : 聯珠詩格 書名、 20巻。
中国 元の時代の于濟選・蔡正孫補遺。
唐・宋人の七言絶句を集め、四句全対格から用後身字格まで、おおよそ320首餘りの『格』に分けている。宋史の漏れた宋代末の義士遺民、数十百人の姓名字号を伝えられ、宋代に詩名ある人でも、胡元の朝廷に起用され、胡元の禄を食む者は一人も入れてない。
《唐宋聯珠詩格》と題し、宋の臣民でない者は収めないことを以って、大主意としている。中国では元・明から清に至るまでに散逸して伝わらなかった。幸い日本には保存されていて足利時代中期から徳川時代に及ぶまで盛んに行われた。
「唐詩選」が盛唐を主としてする唐詩を集録しているのに対し「三体詩」は晩唐を主とする盛唐の五言律詩・七言律詩を集録に対し『聯珠詩格』は唐代宋代を含む七言絶句のみを選んでいる。選ばれた詩は唐の詩と雖も宋詩の傾向をもつ詩が多い。
ご使用のソフトのフォント指定を 等幅に設定すると、より見やすくなります。
- -
1・四句全対。起聯平側対。起聯協韻対。起聯畳字対。起聯即景対。起聯数目対。起聯人事対。
2・起聯以人喩物。起聯物喩又対。起聯物喩物対。後聯対句。後聯散用人事。
3・後聯有無字対。後聯以物比人物。後聯以物比物。四字畳字相貫。前三句畳字相貫。前二句二畳字
4・中二句畳字相貫。後三句畳字相貫。第一句畳字。第二句畳字。第三句。第四句。起聯平頭畳字。
5・四句設問。前二句問答。後二句問答。首尾二句相貫。第四句貫頭両句。只今字。如今字。
6・今昨字。又字。又字又。無端字。又字又。明日字。何人字。
7・何似字。何如字。如何字。可怜字。可惜字。落字。落後字。如何字又格。
8・今日字。莫字。莫字又。莫向字。莫向字又格。莫教字。莫言字。莫道字。莫嫌字。莫嫌字又格。
9・莫嗔字。莫怪字。昨夜字。従来字。年来字。近来字又格。
10・須臾字。贏得字。無人字。無人字又格。無人字又格。無人見字格。
11・分字。我亦字。雖然字。説與字。未必字。平生字格。落下字格。寄語字格。
12・相逢字。自字。若字。若教字。若使字。若為字。料得字格。
13・字得字。能得字。想得字。待得字。誰家字。世事字。底事字。等閑字。閑字格。
14・用作字。用只作字。用莫作字。用無情字。用無消息字。用満眼字。用有幾字。用幾箇字格
15・飛上字格。向来字格。知有字格。本自字格。慇懃字格。惆悵字。獨立字。帰来字。
16・用帰去字。用人不字。用不管字。不管字又格。用不作字。用引得字格。用不堪字格。臥看字格。
17・臥聴字。一任字。疑是字。自是字。付与字。多少字。多時字。消磨字。留与字。不信字。聞説字。
- -
聯珠詩格 1
四句全対
漫 興 杜工部
糂 径 楊 花 鋪 白 氈 径に糂する楊花 白氈を鋪き
点 渓 荷 葉 畳 青 銭 渓に点ずる荷葉 青銭を畳む
竹 根 稚 子 無 人 見 竹根の稚子 人の見る無く
沙 上 鳧 雛 傍 母 眠 沙上の鳧雛 母に傍て眠る
絶 句 杜工部
両 箇 黄 鴬 鳴 翆 柳 両箇の黄鴬 翆柳に鳴く
一 行 白 鷺 上 青 天 一行の白鷺 青天に上る
窓 含 西 嶺 千 秋 雪 窓には含む 西嶺 千秋の雪
門 泊 東 呉 萬 里 船 門には泊す 東呉 萬里の船
渓陰堂 蘇東坡
白 水 満 時 双 鷺 下 白水 満る時 双鷺下る
緑 槐 高 処 一 蝉 吟 緑槐 高き処 一蝉吟ず
酒 醒 門 外 三 竿 日 酒は醒む門外 三竿の日
臥 看 渓 南 十 畝 陰 臥して看る渓南 十畝の陰
(増注)此の聯・拘りて対偶に拘わらず自然の対が有り老作也り。
精刊唐宋千家聯珠詩格. 自1至4 : 于済徳夫, 蔡正孫粹然 編[他] (和泉屋金右衛門等, 1900)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1089434
精選唐宋千家聯珠詩格20卷のイメージ
精選唐宋千家聯珠詩格20卷. [1]
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2562860
精選唐宋千家聯珠詩格20卷 【全号まとめ】
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2562860?tocOpened=1
石九鼎の漢詩館
http://www.ccv.ne.jp/home/tohou/
石九鼎の漢詩館
http://www.ccv.ne.jp/home/tohou/r_1.htm
Keine Kommentare:
Kommentar veröffentlichen